司法試験受験日誌

司法試験合格過程

道徳について

道徳とは、「人のふみ行うべき道。ある社会で、その成員の社会に対する、あるいは成員相互感の行為の善悪を判断する基準として、一般に承認されている規範の総体。法律のような外面的強制力を伴うものでなく、個人の内面的な原理。今日では、自然や文化財や技術品など、事物に対する人間の在るべき態度もこれに含まれる。」(広辞苑第五版)

 

道徳とは「一般に承認されている規範の総体」である。

 

一般とは、「①広く認められ成り立つこと。ごく当たり前であること。すべてに対して成り立つ場合にも、少数の特殊例を除いて成り立つ場合にも使う。㋐普遍。㋑普通。多くの普通の人々。」(広辞苑第五版)

 

道徳とは、「多くの普通の人々」に承認されている規範の総体であると言える。「多くの普通の人々」に承認されているものであるから、「不変」とは言えない。ここが「道徳」の面倒なところである。

 

「道徳」が不変とは言えなければ、「規範」もまた不変とは言えない。「規範」もまた面倒である。

 

戦前、多くの日本人は、戦争を是としていた。